酸化・還元について

私たちが⽣きていくためには、体の中で酸化・還元が毎⽇⾏われています。⼈の⽣命エネルギーは酸化と還元の反応で成り⽴っています。呼吸により取り込まれた酸素はその⼤半は⽔素と結合して⽔になります。が、素直に⽔にならないものも出てきます。その余った酸素分⼦が体内で変質したものが「活性酸素」と呼ばれています。酸素分⼦が活性酸素になるとその他の物質と結合して酸化する働きが強くなります。活性酸素には悪

いイメージがあると思いますが、体内に侵⼊したウイルスや細菌を攻撃するための武器となり免疫機能の⼀部を受け持っています。この活性酸素は⽣命を維持するのに必ず必要なものです。しかし、その活性酸素が過剰に発⽣すると⾝体を酸化させ、⽼化や体調不良を引き起こしてしまう物質になります。つまり、必要だけど、増えすぎると困ってしまうものという事です。⼈の⾝体に活性酸素が過剰に発⽣すると⾝体が錆びます。⾝体が錆びてくると病気や⽼化が促進するわけです。元々活性酸素は免疫機能として働く良い酸化を⾏うものですが、年齢と共に、その制御が利かなくなり悪い酸化をするようになります。特に40歳前後からSOD（スーパーオキサイドディスムターゼ）と⾔って抗酸化酵素が低下し始め、健康な細胞まで酸化させる＝⽼化が進みます。酸化と還元のバランスが崩れ、酸化＞還元という関係になった時、健康が損なわれ病気に⾄ります。現代社会は酸化過多になりがちな環境なので酸化の要因である、紫外線・放射線・⼤気汚染・電磁波・化学物質・農薬・⾷品添加物・医薬品・ストレス・激しい運動・偏った⽣活習慣などを取り除き、還元を促進させる⾏動が必要となります。

還元を促進させる⾏動とは

現在地球上の⽣物のほとんどは酸素を使って栄養素からエネルギーを取り出す＝還元をしています。⼀般的な呼吸とは、息を吸って吐く、という外呼吸でこれは換気で肺胞と⾎液内の酸素と⼆酸化炭素のガス交換です。本当の呼吸の狙いは酸素を使ってより多くのエネルギーを取り出す事にあります。⽣命活動を維持する為に、細胞は⾷物中の栄養素を燃焼させてATPという分⼦を作ります。この時に必要な酸素を⾎液中から取り⼊れ、⼆酸化炭素を排出します。この⾎液と細胞とのガス交換を内呼吸といい、それをしているのは細胞内のミトコンドリアなのです。ミトコンドリアは酸化した細胞内を酸素を使って還元させています。逆に酸素を使わずにエネルギーを取り出す⽅法もあります。「解糖系」と呼ばれる⽅法です。⽂字どおり、糖を分解していく事でエネルギー源を取り出します。しかし、解糖系はブドウ糖をピルビン酸と乳酸に変えて細胞内を酸化させてしまいます。酸素が⼈体を酸化させているのではなく、⼈体を酸化させているのは乳酸です。エネルギーを得るという同じ⽬的でも結果はかなり違いますね。ミトコンドリアを優位にするには、まずは⾝体が酸⽋状態にならないようにする事、たくさんの酸素が必要です。酸⽋状態では解糖系だけが働くので乳酸が溜まり酸化してしまうので深く呼吸をする⾻ストレッチはお薦めです。ミトコンドリアを活性化するには有酸素運動も効果的なのでNOLASAPAのボディスパもいいですね。あとは乳酸を増やさない為に糖質は制限し、そして溜まってしまった乳酸の為にビタミン・ミネラルを取り、⽔素で還元もお薦めします。私たちの体内にある60兆個の細胞（⾚⾎球を除く）の全てにミトコンドリアが存在しています。私たちの呼吸、酸化・還元もこのミトコンドリアに酸素を届けるため。そう考えると私たちはミトコンドリアに⽀配されているのかもしれないですね。

2017.10

酸化と還元